2010年10月1日金曜日

通期業績下方修正へ 新生銀、合併委再開も不透明

 経営再建中の新生銀行が、2010年3月期の通期業績予想を下方修正する方向で調整に入ったことが5日、分かった。先月までの金融庁検査で、貸倒引当金の積み増しを指摘されたとみられ、さらなる損失処理を行う必要が出てきたため。新生銀行は、あおぞら銀行と10月に合併することを表明しているが、交渉は難航しており「破談」の公算もある。

 両行は8日、一時休止していた統合に向けた作業委員会を2カ月ぶりに再開する。ただ、新生銀行の通期業績が予想より大幅に下振れれば、合併比率の算定見直しなども議題となるだけに、両行の溝がどこまで埋められるかは不透明だ。

 新生銀の09年4?12月期の連結最終損益は、不良債権処理の進展などで、222億円の黒字(前年同期は321億円の赤字)だった。10年3月期は「不確定な要素が多い」として、100億円の最終黒字を見込む。

 昨年11月に始まった金融庁の検査では、不動産関連融資の査定などで「引き当てが市場実勢より甘い」と指摘され、積み増しを求められたもようだ。これらの損失処理は10年1?3月期に行い、通期業績予想の下方修正を、4月下旬か5月上旬をめどに公表するとみられる。

 公的資金の資本注入を受ける新生銀行は、09年3月期に大幅な最終赤字に転落。経営健全化計画で示した目標利益より3割以上少ない銀行に適用される行政処分を受けた。2期連続でこのルールに抵触すると、金融庁は経営陣の退陣などを求められる。業績の下方修正は、すでに10月の退任を表明している八城政基社長の辞任前倒しに発展する可能性もある。

 新生銀とあおぞら銀は、合併比率「1対1」で合意したが、経営陣の数やシステム統合のあり方、ノンバンク部門に対する経営戦略で対立。統合に向けた作業委員会は2月は開かれず、あおぞら銀は「業績など前提が崩れれば統合契約の見直しは当然」(幹部)と、金融庁の調査結果を重視する姿勢だ。両行とも表向きは「あくまで統合を目指す」としているが、交渉の行方はますます流動的になってきた。

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